湊さんの本は「告白」のインパクトが強くて、その後に読んだ「少女」は今ひとつ記憶に残っていない。・・・単なる記憶力の低下かも知れんが(笑)
さて、この「境遇」ですが、それなりに話のテンポは良いのですが、前半で犯人もオチも想像できてしまい、最後は「あぁ、やっぱり」感が大きすぎた。
解説を読んで知ったが、朝日放送の創立60周年記念ドラマ用に書き下ろしてもらった作品で、2011年の12月に放送されたようだが、見てない・・・はず。これまた、記憶に無いだけか?(^^;
テンポを急ぐあまり、感情などの描写が不足しているように感じるのはTVドラマ用の書き下ろしだから?
いくらなんでも、あとは役者の演技力に任せた。ってことじゃ無いよね。
残念ながら、小説として物足りなさを感じるのは、どうしても「告白」のインパクトが強すぎて、それと同レベルを期待してしまうからかも知れない。
巻末に特別収録された絵本「あおぞらリボン」は良い話だね(^^;